
鎌倉は寺社が駅周辺に集中している一方、江ノ島まで足を延ばすと海沿いの移動時間が加わり、詰め込みすぎると駆け足になる。この記事では鎌倉の古都エリアと江ノ島の海辺を1泊2日で無理なく歩く順路を示す。宿の選び方と2日間の予算感、季節ごとの見え方の違いも合わせて確認できる。東京からの日帰り圏だからこそ、宿の場所次第で歩く距離が大きく変わる点に触れておく。
鎌倉/江ノ島は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。1泊2日で全部は回れないので、下のうち2〜3か所に絞るのが現実的。
鶴岡八幡宮の参道である若宮大路と、その脇に延びる小町通りが軸。到着後すぐに歩ける距離感で、1日目の午後をここに割り当てるとちょうどよい。
江ノ電の長谷駅を挟んで大仏と花の寺が近接する。鎌倉駅からは少し離れるため、宿の位置によって歩く量が変わってくる。
由比ガ浜から七里ヶ浜にかけての海岸線。1日目の夕方に海を見ながら宿へ向かう流れが作りやすく、宿の多いエリアでもある。
江ノ電で鎌倉から30分ほど。参道の石段を上って社を巡り、島の先端から海を眺めて折り返すのが2日目の基本の動き。
優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。
初めて鎌倉・江ノ島を訪れる人。定番の寺社と海をひと通り押さえたい人に向く
東京駅からJR横須賀線などに乗り、鎌倉駅を目指す。到着後は身支度を整え、若宮大路を歩いて鶴岡八幡宮へ向かう。参道の緑と門前の賑わいを感じながら歩く。
石段を上って本宮まで参拝し、境内の広さと木々の佇まいを眺める。若宮大路沿いの空気を感じながら、次の目的地である小町通りへ足を向ける。
軒を連ねる店先を覗きながら食べ歩きを楽しみ、土産物を見て回る。鎌倉駅前の賑わいをひと通り味わってから、江ノ電に乗り長谷方面へ移動する。
江ノ電の長谷駅から歩いて高徳院へ入り、鎌倉大仏を間近に眺める。堂々とした姿を見上げながら、境内をひと巡りしてから長谷寺へ移動する。
長谷寺の高台から由比ガ浜方面の海を眺めたのち、由比ガ浜・七里ヶ浜側の宿に入る。荷物を置いてひと息つき、暮れていく海の景色を部屋や近くから眺める。
宿を出て江ノ電や道路沿いを進み、江ノ島の入口を目指す。海沿いの空気を感じながら橋を渡り、島の坂道を上って参道へ入っていく。
石段や坂を上りながら江島神社の各社を参拝する。途中で振り返ると相模湾が広がり、島の高台からの眺めをしばらく楽しむ。
参道沿いの食事処で昼食をとり、島の空気をもうひと味わう。海に近い席や通り沿いで、江ノ島らしい時間をゆっくり過ごす。
江ノ電で藤沢方面へ出て、JRに乗り継いで東京へ戻る。行きより少し混み合う時間帯を避けつつ、余裕を持って帰路につく。
移動を減らし、宿と海沿いでの時間をゆっくり楽しみたい人に向く
昼過ぎに東京を出て鎌倉駅に到着する。混み合う時間を避けてゆっくり移動し、駅からは江ノ電に乗って長谷方面へ向かう。
長谷駅から歩いて高徳院へ入り、鎌倉大仏をじっくり眺める。急がず境内を歩き、大仏の背後や周囲の木々の様子まで見て回る。
長谷寺の境内を上りながら見晴らしの良い場所へ出て、由比ガ浜方面の海を眺める。花や緑の様子を眺めつつ、腰を据えて時間を使う。
長谷から海側へ出て、由比ガ浜の砂浜を歩く。波音を聞きながらゆっくりと歩き、夕方に近づく空の色の変化を眺める。
由比ガ浜・七里ヶ浜側の宿に入り、荷物を置いてひと息つく。夕景を眺めながら宿の中で過ごし、外に出ずゆっくりとした時間を取る。
チェックアウトの時間までゆっくり過ごし、朝の海の様子を近くから眺める。荷物をまとめてから、無理のない時間に宿を出発する。
七里ヶ浜側から海沿いの道をゆっくり歩き、江ノ島の入口へ向かう。潮風を感じながら進み、橋を渡って島の参道へ入っていく。
江島神社を参拝したのち、島内の坂道や小道を急がずに歩く。途中で腰を下ろして海を眺める時間も取り、島全体の雰囲気を味わう。
江ノ電と藤沢乗り換えでJRへ入り、東京へ戻る。海辺で過ごした余韻を感じながら、無理のない時間帯で帰路につく。
歩くのが好きで、寺社や海沿いをじっくり見て回りたい人に向く
東京から鎌倉駅へ移動し、駅前から若宮大路を歩き始める。参道の緑と門前町の様子を見ながら、鶴岡八幡宮まで歩いて向かう。
石段を上って本宮まで参拝し、境内をひと通り歩いて回る。木々の間を抜けながら、若宮大路沿いの雰囲気をもう一度確かめる。
小町通りを歩いたのち、少し外れた路地にも足を延ばして鎌倉駅周辺の町並みを見て回る。歩き疲れたら店先で軽く休みを取る。
江ノ電で長谷駅へ移動し、駅から歩いて高徳院へ入る。鎌倉大仏を間近に見上げ、境内を一周してから長谷寺へと足を進める。
長谷寺の高台から由比ガ浜方面を見渡し、海までの坂道を歩いて下る。由比ガ浜・七里ヶ浜側の宿に入り、一日歩いた足を休める。
宿を出て、海沿いの道を江ノ島方面へゆっくり歩いていく。潮の匂いと波音を感じながら、朝の海沿いの景色を楽しんで進む。
橋を渡って江ノ島に入り、坂と石段を上りながら江島神社を参拝する。上るごとに広がる相模湾の眺めを、その都度確かめながら進む。
江島神社周辺から島の奥へと歩を進め、坂道や階段を上り下りしながら島全体の地形を体で感じる。適宜腰を下ろして海を眺める。
江ノ電で藤沢方面へ出て、JRに乗り継いで東京へ戻る。二日間歩いた分、帰りの車内では座席に落ち着いてゆっくり過ごす。
| 交通(東京〜鎌倉・江ノ島 往復) | 約2,000〜3,000円 |
|---|---|
| 宿泊(1泊2食または素泊まり・1名) | 約6,000〜13,000円 |
| 食事(2日間・昼夕朝) | 約5,000〜7,000円 |
| 江ノ電・バス等の区間移動・土産 | 約2,000〜3,000円 |
| 合計の目安 | 約15,000〜26,000円 |
※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。
上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。
鎌倉の中心に位置する社。段葛と呼ばれる参道を歩いて向かう道筋自体が見どころで、境内は広く木々の緑も濃い。旅の最初に立ち寄ると鎌倉の骨格がつかみやすい。
午前の早い時間は参道が静か
鶴岡八幡宮の参道近くから延びる細い商店街。食べ歩きの店や土産物店が並び、1日目の午後や2日目の帰り際に立ち寄りやすい。
夕方は混みやすいので早めが楽
江ノ電長谷駅から歩いて向かう先にある大仏で知られる寺。屋外に立つ大きな像を間近で見上げられる開けた境内が特徴。
長谷寺と合わせて午前中に回る
高徳院から歩ける距離にある寺で、境内の高台からは由比ガ浜の海が見渡せる。石段や庭が続き、季節の花も見どころのひとつ。
高台からの海の眺めは晴天時が良い
江ノ島の参道を上っていく先にある社。石段の参道自体に土産物店や飲食店が並び、社を巡りながら島の先端まで歩くのが2日目の流れ。
石段が続くので歩きやすい靴で
楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。





春は段葛の桜が参道を覆い、鎌倉全体が花見客で賑わう時期になる。夏は由比ガ浜や江ノ島の海が主役となり、海水浴と寺社巡りを組み合わせる旅が増える。秋は寺の境内が紅葉に染まり、長谷寺や建長寺周辺の色づきが見頃を迎える。冬は人が減って参道が静かになり、澄んだ空気の中で海と山門を落ち着いて眺められる。
Your own trip
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写真:くろふね/CC BY 4.0(Wikimedia Commons)