
河口湖は富士山の展望スポットが湖の周囲に点在し、どこから見るかで印象がまったく変わる。移動時間を読み違えると富士山を見る時間より移動時間の方が長くなる旅先でもある。この記事では東京発の1泊2日を前提に、無理のない回り方と予算の目安を示す。天候に振られやすい土地でもあるため、雨天時の動き方も含めて組み立てた。
河口湖は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。1泊2日で全部は回れないので、下のうち2〜3か所に絞るのが現実的。
河口湖駅からバスや遊覧船に乗り換えやすく、食事処も集まる。1日目の昼食や乗り物の起点として使い、荷物を軽くして動く。
湖の北側は南岸から富士山を正面に望める向き。季節の花と富士山を同時に収めたい時間帯に立ち寄る配置にする。
河口湖からは少し移動するが、富士山と塔を重ねた眺めで知られる。階段があるため朝のうちに体力を残して向かう。
河口湖からさらに西に位置し、洞窟や自然の風景が中心。2日目の午前に余裕があれば組み込む程度の距離感。
優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。
河口湖に初めて行く人、限られた時間で富士山の名場面を見たい人向け
新宿駅から高速バスに乗り込む。移動時間は目安2時間ほど。車窓の景色が山あいに変わるあたりから旅の気分が高まる。
河口湖駅周辺・南岸エリアで身軽になる。荷物を宿へ送るか身軽にまとめ、周遊バスや自転車の使い方を確認しておく。
石段を上り、富士山を望む定番スポットへ。夕方は光がやわらぎ、山肌の輪郭がくっきり見える時間帯になる。
河口湖駅周辺・南岸に戻り、湖面に映る夕焼けを眺める。土産物店をのぞきながら歩くのも一日目の締めにちょうどいい。
湖畔の宿に入り、夕食をとる。翌日の富士山の見え方は天候次第なので、朝は早めに動けるよう体を休める。
北岸に位置する大石公園へ。季節の花と富士山を一緒に写せる場所として知られ、湖越しの眺めがひときわ広い。
ロープウェイやハイキング道で高台へ上がり、湖と富士山を一度に見渡す。歩く距離は無理のない範囲で調整する。
河口湖駅周辺・南岸に戻り、地元の食事処で昼食をとる。土産物を選ぶ時間も含めてゆったり過ごす。
高速バスに乗り、東京へ戻る。1泊の交通費は往復で1名5,000円前後、宿泊費は1名10,000〜15,000円が目安になる。
詰め込みすぎない旅がしたい人、湖を眺めながら静かに過ごしたい人向け
高速バスで河口湖駅へ向かう。移動時間は目安2時間、車内で早めに旅の支度を整えておく。
河口湖駅周辺・南岸で軽く歩き、周辺の空気を確かめる。急がず、荷物を宿に置いてから動き出す。
香りに包まれた館内をゆっくり見て回る。土産になりそうな小物を選びながら、旅の速度を落としていく。
チェックインを早めに済ませ、部屋や湖畔から富士山の見え方を確かめる。日没にかけての時間を宿で過ごす。
宿の夕食と温泉で一日の疲れを流す。翌日の予定は決めず、気分次第で動けるようにしておく。
チェックアウトまでの時間、宿の周辺で朝の光に照らされた富士山を眺める。急いで動かず朝食も落ち着いてとる。
高台まで上がり、湖と富士山を一望する。歩く範囲は無理をせず、混雑しない時間帯を選んで動く。
河口湖駅周辺・南岸に戻って昼食。名物の麺料理などを気軽に楽しみ、土産を選ぶ時間も確保する。
高速バスで東京へ戻る。交通費は往復1名5,000円前後、宿泊費は1名12,000〜18,000円ほどが目安。
河口湖だけでは物足りない人、自然の地形にも興味がある人向け
高速バスで河口湖駅へ。移動時間は目安2時間、翌日の足を延ばす行程に備えて荷物は最小限にまとめる。
河口湖駅周辺・南岸で軽食をとり、レンタカーや周遊バスなど翌日の移動手段を先に確認しておく。
北岸の大石公園へ移動し、花越しの富士山を眺める。夕方に近づくにつれ光の色が変わっていく様子を楽しむ。
宿に入って早めに休む。翌日は移動距離が長くなるため、早い時間の夕食と就寝を心がける。
河口湖からさらに西へ移動し、西湖・鳴沢方面へ足を延ばす。バスや車での移動時間は目安30〜40分ほど。
溶岩がつくった地形が残る洞窟群を歩く。ひんやりとした空気の中、地上とは違う景観を体感する時間になる。
駅周辺に戻り、遅めの昼食で一息つく。土産物を選びながら旅の余韻を整理する時間にする。
高速バスで東京へ戻る。交通費は往復1名5,000円前後、移動を含めた宿泊費は1名12,000〜16,000円が目安。
| 宿泊(1泊2食・1名) | 約8,000〜16,000円 |
|---|---|
| 往復交通(新宿発 高速バス利用) | 約4,000〜5,000円 |
| 現地の乗り物(ロープウェイ・バス等) | 約1,500〜2,500円 |
| 食事(宿泊以外の1〜2食) | 約2,000〜3,000円 |
| 合計の目安 | 約16,000〜27,000円 |
※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。
上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。
階段を上った先の小高い場所から富士山を望む、写真で見覚えのある景色に出会える公園。塔と富士山を重ねた構図が知られている。
階段があるので朝のうち、混雑前の時間が動きやすい
湖の北岸にある公園で、季節の花畑越しに富士山を眺められる。花の見頃と富士山が同時に見える日は限られる。
午前中の方が富士山がくっきり見えやすい
ロープウェイで上がれる展望地で、河口湖と富士山を見下ろす形で眺められる。歩いて登る道もあるが時間がかかる。
往復の待ち時間を考えて午後早めに向かう
湖畔にある植物と香りをテーマにした施設で、屋内でも過ごせるため天候が悪い時の避難先にもなる。
雨天時の予定変更先として覚えておく
河口湖から少し移動した先にある自然の洞窟で、夏でも涼しく過ごせる。1日目に余力があれば組み込める距離。
移動時間がかかるので時間に余裕がある時のみ
楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。





春は桜と富士山を重ねて眺められる時期で、公園周辺が賑わう。夏は湖面が緑を映し、洞窟観光が涼を求める人に向く季節。秋は紅葉と富士山の組み合わせが見られ、湖畔の色づきが深まる。冬は空気が澄んで富士山が最もくっきり見える時期とされ、防寒を整えれば眺望は一年で最も安定する。
Your own trip
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写真:Yoshio Kohara/CC BY 3.0(Wikimedia Commons)