
夢の吊橋は湖の上に架かる長さ90mの吊橋で、下を流れる水が季節によって乳白色がかった青になる。橋の幅は狭く、一度に渡れる人数が決まっているため、繁忙期は1時間以上待つこともある。しかも一方通行で、渡った先は300段以上の階段が待つ。奥大井は移動そのものに時間がかかる土地なので、日帰りだと待ち時間に旅が食われる。この記事では東京からの動き方、混雑を避ける時間帯、大井川鐵道と組み合わせた2泊3日の組み立てを示す。
寸又峡は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。2泊3日で全部は回れないので、下のうち3〜4か所に絞るのが現実的。
大井川の支流沿いにある小さな温泉地。宿は数軒しかなく、商店も限られる。夢の吊橋への遊歩道の入口があり、ここに泊まらないと朝いちばんに橋へ行けない。
温泉街から片道約1時間の周遊路。吊橋を渡り、階段を登って戻る一周コース。高低差があり、歩きやすい靴が要る。
大井川鐵道本線の終点であり、井川線(南アルプスあぷとライン)の起点。SLが着く駅で、周辺に宿と食事処がある。寸又峡へのバスもここから出る。
井川線でさらに奥へ入った先。湖に突き出した半島の上にある奥大井湖上駅は、列車でしか降りられない。寸又峡とは別方向なので、丸1日を充てたい。
優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。
初めて訪れ、吊橋と鉄道の両方を見たい人
新幹線で静岡または掛川へ、大井川鐵道に乗り換える。SLの運行日なら新金谷から乗ると移動が目的になる。
駅周辺で昼食。寸又峡には商店がほとんど無いので、飲み物や軽食をここで買っておく。
約40分の山道。到着後は温泉街を歩き、翌朝の遊歩道入口を確認しておく。
寸又峡温泉の宿へ。とろりとした湯で移動の疲れを取る。
朝いちばんに遊歩道へ入る。待ち時間がほぼ無く、橋の上に人が少ない。下の水が朝の光で最も澄んで見える時間帯。
橋を渡った先の階段を登り、展望所から橋を引きで見る。一周1時間半。ここで午前を使い切る。
歩いた後に外湯へ。午後の移動に備えて休む。
バスで千頭へ。井川線でアプト式区間を通り、奥大井湖上駅を目指す。本数が少ないので便を先に決めておく。
2泊目を千頭にすると、翌日の帰路が楽になる。
駅と転車台、川沿いを回る。SLの入換作業が見られることがある。
川沿いを走る本線でゆっくり下る。茶畑と鉄橋が続く。
金谷または島田で。静岡の茶を買って帰る。
新幹線で戻る。
吊橋と水の色が第一目的の人
車で新東名を西へ。千頭経由で寸又峡まで約4時間半。
到着後すぐ遊歩道の様子を見に行く。混雑具合と所要時間を把握しておく。
人が引いた時間帯。光は弱いが、静かに渡れる。
温泉街の宿へ。
2回目。朝の光で水の色が変わる。前日に一度渡っているので、写真を撮る場所を迷わない。
展望所まで登り、橋を上から見る。
外湯に入り、午後は無理に動かない。
時間があれば遊歩道の別ルートへ。人が少ない。
同じ宿に泊まる。荷物を動かさない分、疲れが残らない。
最後にもう一度渡る。同じ橋でも日ごとに水の色が違うことが分かる。
千頭経由で山を下りる。
島田か金谷で。
山道が長いので、明るいうちに抜けておきたい。
鉄道に乗ること自体を目的にしたい人
新幹線で掛川へ。新金谷からSLに乗る。運行日を先に確認して日程を組む。
旧型客車で大井川沿いを遡る。窓を開けられる車両もある。
アプト式区間の連結作業をホームから見る。長島ダムまで急勾配を登る。
湖に突き出した駅で降りる。展望台へ登って駅を見下ろす。次の便まで時間があるので焦らない。
戻って宿泊。
鉄道の日から一転、この日は歩く。
午前中の空いている時間に渡る。プロムナードを一周する。
歩いた後に湯へ。
2泊目を温泉側にする。鉄道と山を1泊ずつ味わう配分。
山菜と川魚。
バスで下る。
普通列車で茶畑の中を走る。SLとは違う速度で川を見る。
金谷で茶を買う。
新幹線で戻る。
| 交通(東京〜寸又峡 往復・鉄道/車) | 約12,000〜22,000円 |
|---|---|
| 宿泊(2泊・1名) | 約16,000〜30,000円 |
| 食事(3日分) | 約8,000〜13,000円 |
| 大井川鐵道・井川線の運賃 | 約4,000〜8,000円 |
| 合計の目安 | 約40,000〜73,000円 |
※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。
上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。
大間ダム湖に架かる長さ90mの吊橋。板が細く隙間から下が見え、揺れる。水は季節と光の条件でミルキーブルーに見える。一度に渡れるのは10人まで。
一方通行。繁忙期の日中は1時間待ちもある。朝いちばんが空いている
吊橋を含む約1時間半の周遊路。トンネルや旧森林鉄道の跡を通り、対岸から橋を引きで見られる展望所もある。
橋を渡った先に300段以上の階段。時間と体力を見込む
新金谷から千頭まで、蒸気機関車が客車を引いて走る。旧型客車の内装がそのまま残り、車窓に大井川が続く。運行日が決まっている。
運行日と指定席を先に確認する。人気が高い
井川線の途中にある、ダム湖に突き出した半島の上の駅。周囲に道路が無く、列車か徒歩でしか行けない。展望台から見下ろすと駅が湖に浮いて見える。
本数が非常に少ない。時刻表で往復の便を先に決める
井川線のアプトいちしろ〜長島ダム間は日本唯一のアプト式鉄道。急勾配を専用の機関車を連結して登る。連結作業も見どころ。
連結の様子は駅のホームから見られる
楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。




水のミルキーブルーが最も鮮やかなのは、光が高く差す春から初夏。新緑と重なって色の対比が出る。夏は水量が増え涼しいが、台風の後は濁ることがある。秋は紅葉が湖面に映り、この一帯で最も人が多くなる季節で、吊橋の待ち時間も最長になる。冬は人が減って静かだが、路面の凍結と一部施設の休業があり、防寒と足元の備えが要る。
Your own trip
ここは静岡県・寸又峡の一例。気分と予算を選べば、旅行特化AIがあなたに合う行き先と旅程をその場で提案する。何度でも無料。
旅の提案を受ける →掲載内容は記事作成時点の一般的な目安。施設の営業状況・料金・交通ダイヤは変わることがあるため、おでかけ前に各公式サイトで最新の情報を確認してほしい。宿の予約・決済は楽天トラベル上で完結し、anmeets travel が手数料を受け取ることはない。
宿の情報・写真・料金は Supported by 楽天ウェブサービス。
写真:SHori/CC BY 4.0(Wikimedia Commons)