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静岡県・寸又峡/2泊3日

寸又峡 2泊3日モデルコース|ミルキーブルーの湖に架かる吊橋

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夢の吊橋は湖の上に架かる長さ90mの吊橋で、下を流れる水が季節によって乳白色がかった青になる。橋の幅は狭く、一度に渡れる人数が決まっているため、繁忙期は1時間以上待つこともある。しかも一方通行で、渡った先は300段以上の階段が待つ。奥大井は移動そのものに時間がかかる土地なので、日帰りだと待ち時間に旅が食われる。この記事では東京からの動き方、混雑を避ける時間帯、大井川鐵道と組み合わせた2泊3日の組み立てを示す。

  • 東京発
  • 2泊3日
  • 予算の目安 ¥75,000/人
  • 山あいの湖と吊橋を渡る

こんな気分の人に向く

  • 定番から外れた景色を見たい人
  • 鉄道が好きな人
  • 歩くことが苦にならない人
  • 温泉で足を休めたい人

エリアの全体像

寸又峡は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。2泊3日で全部は回れないので、下のうち3〜4か所に絞るのが現実的。

  • 01

    寸又峡温泉滞在の拠点

    大井川の支流沿いにある小さな温泉地。宿は数軒しかなく、商店も限られる。夢の吊橋への遊歩道の入口があり、ここに泊まらないと朝いちばんに橋へ行けない。

  • 02

    夢の吊橋・寸又峡プロムナードこの旅の目的地

    温泉街から片道約1時間の周遊路。吊橋を渡り、階段を登って戻る一周コース。高低差があり、歩きやすい靴が要る。

  • 03

    千頭(せんず)鉄道の乗り換え点

    大井川鐵道本線の終点であり、井川線(南アルプスあぷとライン)の起点。SLが着く駅で、周辺に宿と食事処がある。寸又峡へのバスもここから出る。

  • 04

    接岨峡・奥大井湖上駅足を延ばす先

    井川線でさらに奥へ入った先。湖に突き出した半島の上にある奥大井湖上駅は、列車でしか降りられない。寸又峡とは別方向なので、丸1日を充てたい。

2泊3日のモデルコース3本

優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。

Course 1

王道コース

朝いちばんの吊橋と、井川線の秘境駅

初めて訪れ、吊橋と鉄道の両方を見たい人

1日目

  1. 8:00頃

    東京を出発

    新幹線で静岡または掛川へ、大井川鐵道に乗り換える。SLの運行日なら新金谷から乗ると移動が目的になる。

  2. 13:00頃

    千頭に到着

    駅周辺で昼食。寸又峡には商店がほとんど無いので、飲み物や軽食をここで買っておく。

  3. 14:30頃

    バスで寸又峡へ

    約40分の山道。到着後は温泉街を歩き、翌朝の遊歩道入口を確認しておく。

  4. 17:00頃

    宿に入る

    寸又峡温泉の宿へ。とろりとした湯で移動の疲れを取る。

2日目

  1. 7:30頃

    夢の吊橋へ

    朝いちばんに遊歩道へ入る。待ち時間がほぼ無く、橋の上に人が少ない。下の水が朝の光で最も澄んで見える時間帯。

  2. 9:00頃

    プロムナードを一周

    橋を渡った先の階段を登り、展望所から橋を引きで見る。一周1時間半。ここで午前を使い切る。

  3. 12:00頃

    温泉街で昼食と入浴

    歩いた後に外湯へ。午後の移動に備えて休む。

  4. 14:30頃

    千頭へ戻り井川線に乗る

    バスで千頭へ。井川線でアプト式区間を通り、奥大井湖上駅を目指す。本数が少ないので便を先に決めておく。

  5. 18:00頃

    千頭の宿へ

    2泊目を千頭にすると、翌日の帰路が楽になる。

3日目

  1. 8:30頃

    千頭周辺を歩く

    駅と転車台、川沿いを回る。SLの入換作業が見られることがある。

  2. 10:30頃

    大井川鐵道で下る

    川沿いを走る本線でゆっくり下る。茶畑と鉄橋が続く。

  3. 13:00頃

    昼食と土産

    金谷または島田で。静岡の茶を買って帰る。

  4. 17:00頃

    東京に到着

    新幹線で戻る。

Course 2

吊橋に集中する

移動を減らし、条件の良い時間に2回渡る

吊橋と水の色が第一目的の人

1日目

  1. 9:00頃

    東京を出発

    車で新東名を西へ。千頭経由で寸又峡まで約4時間半。

  2. 14:00頃

    寸又峡に到着

    到着後すぐ遊歩道の様子を見に行く。混雑具合と所要時間を把握しておく。

  3. 16:00頃

    夕方の吊橋

    人が引いた時間帯。光は弱いが、静かに渡れる。

  4. 18:00頃

    宿に入る

    温泉街の宿へ。

2日目

  1. 7:30頃

    朝の吊橋

    2回目。朝の光で水の色が変わる。前日に一度渡っているので、写真を撮る場所を迷わない。

  2. 9:30頃

    プロムナードを一周

    展望所まで登り、橋を上から見る。

  3. 12:00頃

    温泉と昼食

    外湯に入り、午後は無理に動かない。

  4. 15:00頃

    寸又峡の奥へ歩く

    時間があれば遊歩道の別ルートへ。人が少ない。

  5. 18:00頃

    連泊

    同じ宿に泊まる。荷物を動かさない分、疲れが残らない。

3日目

  1. 7:30頃

    3回目の朝

    最後にもう一度渡る。同じ橋でも日ごとに水の色が違うことが分かる。

  2. 10:00頃

    帰路へ

    千頭経由で山を下りる。

  3. 12:30頃

    昼食と土産

    島田か金谷で。

  4. 17:30頃

    東京に到着

    山道が長いので、明るいうちに抜けておきたい。

Course 3

鉄道を主役に

SLとアプト式と秘境駅を通しで乗る

鉄道に乗ること自体を目的にしたい人

1日目

  1. 7:30頃

    東京を出発

    新幹線で掛川へ。新金谷からSLに乗る。運行日を先に確認して日程を組む。

  2. 12:00頃

    SLで千頭へ

    旧型客車で大井川沿いを遡る。窓を開けられる車両もある。

  3. 14:00頃

    井川線に乗り換え

    アプト式区間の連結作業をホームから見る。長島ダムまで急勾配を登る。

  4. 16:00頃

    奥大井湖上駅

    湖に突き出した駅で降りる。展望台へ登って駅を見下ろす。次の便まで時間があるので焦らない。

  5. 19:00頃

    千頭の宿へ

    戻って宿泊。

2日目

  1. 8:00頃

    バスで寸又峡へ

    鉄道の日から一転、この日は歩く。

  2. 9:30頃

    夢の吊橋

    午前中の空いている時間に渡る。プロムナードを一周する。

  3. 12:30頃

    温泉と昼食

    歩いた後に湯へ。

  4. 15:30頃

    寸又峡に泊まる

    2泊目を温泉側にする。鉄道と山を1泊ずつ味わう配分。

  5. 18:00頃

    夕食

    山菜と川魚。

3日目

  1. 8:30頃

    千頭へ戻る

    バスで下る。

  2. 10:00頃

    本線でゆっくり下る

    普通列車で茶畑の中を走る。SLとは違う速度で川を見る。

  3. 13:00頃

    昼食と土産

    金谷で茶を買う。

  4. 17:00頃

    東京に到着

    新幹線で戻る。

費用の目安

交通(東京〜寸又峡 往復・鉄道/車)約12,000〜22,000円
宿泊(2泊・1名)約16,000〜30,000円
食事(3日分)約8,000〜13,000円
大井川鐵道・井川線の運賃約4,000〜8,000円
合計の目安約40,000〜73,000円

※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。

立ち寄りたい場所

上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。

  1. 01夢の吊橋

    大間ダム湖に架かる長さ90mの吊橋。板が細く隙間から下が見え、揺れる。水は季節と光の条件でミルキーブルーに見える。一度に渡れるのは10人まで。

    一方通行。繁忙期の日中は1時間待ちもある。朝いちばんが空いている

  2. 02寸又峡プロムナード

    吊橋を含む約1時間半の周遊路。トンネルや旧森林鉄道の跡を通り、対岸から橋を引きで見られる展望所もある。

    橋を渡った先に300段以上の階段。時間と体力を見込む

  3. 03大井川鐵道のSL

    新金谷から千頭まで、蒸気機関車が客車を引いて走る。旧型客車の内装がそのまま残り、車窓に大井川が続く。運行日が決まっている。

    運行日と指定席を先に確認する。人気が高い

  4. 04奥大井湖上駅

    井川線の途中にある、ダム湖に突き出した半島の上の駅。周囲に道路が無く、列車か徒歩でしか行けない。展望台から見下ろすと駅が湖に浮いて見える。

    本数が非常に少ない。時刻表で往復の便を先に決める

  5. 05アプト式区間

    井川線のアプトいちしろ〜長島ダム間は日本唯一のアプト式鉄道。急勾配を専用の機関車を連結して登る。連結作業も見どころ。

    連結の様子は駅のホームから見られる

泊まるなら

楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。

翠紅苑

翠紅苑

¥10,450〜/人★ 4.24 (970件)

大正浪漫の建物を残す千頭の宿。美女づくりの湯と奥大井の食材が評判で、この一帯で最も口コミが多い。鉄道の乗り換え点に近く動きやすい。

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寸又峡温泉 湯屋飛龍の宿

寸又峡温泉 湯屋飛龍の宿

¥13,200〜/人★ 3.68 (349件)

寸又峡温泉の旅館。とろりとした泉質の露天風呂があり、山菜と川魚が出る。夢の吊橋の遊歩道入口まで歩ける立地。

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寸又峡温泉 光山荘

寸又峡温泉 光山荘

料金は宿ページで確認★ 4 (10件)

寸又峡温泉の宿。郷土料理と寿光の湯が中心で、静かに過ごしたい人向け。

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寸又峡温泉 温泉民宿 深山

寸又峡温泉 温泉民宿 深山

料金は宿ページで確認★ 0 (51件)

寸又峡温泉の民宿。秘境の出湯の里という土地柄そのままの素朴な宿。朝いちばんに橋へ向かうための拠点として使える。

空室・料金を見る

季節ごとの表情

水のミルキーブルーが最も鮮やかなのは、光が高く差す春から初夏。新緑と重なって色の対比が出る。夏は水量が増え涼しいが、台風の後は濁ることがある。秋は紅葉が湖面に映り、この一帯で最も人が多くなる季節で、吊橋の待ち時間も最長になる。冬は人が減って静かだが、路面の凍結と一部施設の休業があり、防寒と足元の備えが要る。

持っていくもの・動き方のコツ

  • 夢の吊橋は一方通行。逆に戻れないので装備を持って渡る
  • 橋の先に300段以上の階段。歩きやすい靴が必須
  • 紅葉期の日中は1時間以上待つ。朝いちばんに行く
  • 井川線は本数が極端に少ない。時刻表を先に決める
  • 寸又峡に商店はほとんど無い。食料は千頭で調達する

よくある質問

Q東京から寸又峡までどう行きますか。
新幹線で静岡または掛川へ行き、大井川鐵道で千頭まで、そこからバスで約40分です。乗り継ぎに時間がかかるため半日を見てください。車の場合は新東名から約4時間ですが、山道が続くので日没前の到着をおすすめします。
Q夢の吊橋はどのくらい待ちますか。
紅葉期や大型連休の日中は1時間以上待つことがあります。一度に渡れる人数が10人までと決まっているためです。朝8時台であればほとんど待たずに渡れますので、近くに宿を取って早く動くのが確実です。
Q吊橋を渡るのは怖いですか。
板の隙間から水面が見え、歩くと揺れます。高所が苦手な方には負担があるかもしれません。渡らずに対岸の展望所から眺めるだけでも景色は楽しめますので、無理をなさらないでください。
Q水はいつでも青いですか。
季節と天候で変わります。光がよく差す春から初夏が最も鮮やかで、大雨や台風の後は濁ります。曇りの日は色が沈むため、晴れた日の午前中を狙われるとよいと思います。
Q車と鉄道のどちらがいいですか。
寸又峡と吊橋だけなら車が早いです。ただし奥大井湖上駅やアプト式区間を見るなら鉄道が必要です。千頭に車を置いて井川線に乗るという組み合わせが、この一帯では最も効率がよいと思います。

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写真:SHori/CC BY 4.0Wikimedia Commons

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