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熊本県・高森/2泊3日

高森・南阿蘇 2泊3日モデルコース|異界へ続く石段を歩く

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上色見熊野座神社の参道は、杉木立の中を約100基の灯籠が続き、突き当りに風穴の空いた巨岩が待つ。アニメの舞台に似ていると話題になったが、元は地元の氏神で、今も生活の場にある。石段は300段近くあり、雨の日は滑る。この記事では福岡からの動き方、参拝の現実的な所要時間、南阿蘇の湧水や根子岳と組み合わせた2泊3日の組み立てを示す。

  • 福岡発
  • 2泊3日
  • 予算の目安 ¥75,000/人
  • 異界のような参道を歩く

こんな気分の人に向く

  • 静かな神社を訪ねたい人
  • 森の中を歩くのが好きな人
  • 写真を撮る目的で旅先を選ぶ人
  • 阿蘇の定番以外も見たい人

エリアの全体像

高森は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。2泊3日で全部は回れないので、下のうち3〜4か所に絞るのが現実的。

  • 01

    上色見(かみしきみ)この旅の目的地

    高森町の東側にある集落。上色見熊野座神社の参道が杉木立の中を登り、その先に穿戸岩がある。周囲に商業施設はほとんど無く、宿が数軒点在する。

  • 02

    高森町中心部滞在と食事の拠点

    南阿蘇鉄道の高森駅がある。田楽の店や宿が集まり、この旅で最も選択肢が多い。上色見までは車で10分ほど。

  • 03

    南阿蘇村湧水と星空の側

    白川水源をはじめ湧水群が点在する。天文台があり、標高が高く光が少ないため星がよく見える。高森から車で20〜30分。

  • 04

    根子岳・阿蘇五岳背景になる山並み

    高森の北にそびえるギザギザした稜線の山。高森から見上げる形になり、宿や道路のどこからでも視界に入る。登山せずとも眺めが旅の一部になる。

2泊3日のモデルコース3本

優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。

Course 1

王道コース

参道の朝と夕、両方の表情を見る

初めて訪れ、上色見を中心に組みたい人

1日目

  1. 9:00頃

    福岡を出発

    レンタカーで九州道を南下し、阿蘇方面へ。休憩を入れて約3時間。

  2. 12:30頃

    高森で昼食

    高森名物の田楽を取る。囲炉裏で串を焼く店が中心部に何軒かある。

  3. 14:30頃

    上色見熊野座神社

    午後の斜光が杉木立に差し込む時間帯。石段を登って本殿へ、さらに穿戸岩まで進む。往復1時間半。

  4. 17:00頃

    宿に入る

    上色見または高森中心部の宿へ。翌朝に備えて早めに休む。

2日目

  1. 7:00頃

    朝の参道

    誰もいない時間に再訪する。朝靄が杉木立に残ることがあり、昼とはまるで違う。近くに泊まる意味がここにある。

  2. 10:00頃

    南阿蘇へ移動

    車で30分ほど。白川水源で湧き出す水を見て、容器があれば汲んで帰る。

  3. 13:00頃

    湧水群と昼食

    南阿蘇には水源が点在する。2〜3か所を回り、途中で食事を取る。

  4. 15:30頃

    根子岳を眺める

    高森方面へ戻りながら、草原越しにギザギザの稜線を見る。展望のいい道が続く。

  5. 19:00頃

    星を見る

    天文台か、宿の外へ出る。晴れて新月に近ければ天の川が見える。

3日目

  1. 8:00頃

    高森湧水トンネル公園

    最終日はトンネル内を歩く。雨でも行ける場所なので、天候が崩れたときの受け皿にもなる。

  2. 10:30頃

    最後にもう一度参道へ

    時間が許せば3回目の上色見。同じ場所を時間を変えて見ることが、この旅の主題。

  3. 12:30頃

    昼食と土産

    高森または大津周辺で。阿蘇の乳製品や地の野菜が手に入る。

  4. 16:30頃

    福岡に到着

    渋滞を見込んで早めに出る。

Course 2

星空に寄せる

夜を主役にして、昼はゆっくり動く

星を見ることを目的にしたい人

1日目

  1. 11:00頃

    福岡を出発

    夜が主役なので出発を遅らせる。

  2. 15:00頃

    上色見熊野座神社

    到着後すぐ参道へ。夕方の光が最も雰囲気が出る時間帯。

  3. 17:30頃

    天文台の宿に入る

    南阿蘇のオーベルジュへ。夕食はフレンチ。

  4. 20:00頃

    望遠鏡で観望

    星のコンシェルジュの解説付き。曇っていても室内で解説がある。

2日目

  1. 9:00頃

    ゆっくり起きる

    夜更かしした分、朝は無理に早く起きない。

  2. 11:00頃

    白川水源と湧水めぐり

    南阿蘇の水源を回る。木陰が多く、夏でも涼しい。

  3. 14:00頃

    草原をドライブ

    阿蘇の外輪山沿いを走る。視界が開けた道が続く。

  4. 17:00頃

    高森側の宿へ移る

    2泊目を変えて、料理宿に泊まる。

  5. 20:00頃

    宿の外で星を見る

    高森側も光が少ない。天文台とは違う、何もない夜空を見る。

3日目

  1. 7:30頃

    朝の参道

    最終日の朝に上色見へ。人がいない時間を最後に持ってくる。

  2. 10:30頃

    穿戸岩まで登る

    時間があれば奥まで。風穴から空が抜けて見える。

  3. 13:00頃

    昼食と土産

    高森で田楽を食べて帰路へ。

  4. 17:00頃

    福岡に到着

    最終日は移動を早めに始める。

Course 3

阿蘇もあわせる

火口と草原まで足を延ばす

上色見だけでなく、阿蘇の全体像も見たい人

1日目

  1. 8:30頃

    福岡を出発

    早めに出て阿蘇に先に寄る。

  2. 12:00頃

    草千里と中岳火口

    火山ガスの規制情報を確認してから向かう。草千里の草原と火口の対比が阿蘇の顔。

  3. 15:30頃

    高森へ下りる

    外輪山を回って南へ。景色が草原から集落へ変わる。

  4. 17:00頃

    上色見熊野座神社

    夕方の参道を歩く。初日の締めくくり。

2日目

  1. 7:00頃

    朝の参道

    人のいない時間に再訪。穿戸岩まで登る。

  2. 11:00頃

    南阿蘇の湧水

    白川水源など2か所ほど。水と森の時間。

  3. 14:00頃

    南阿蘇鉄道

    トロッコ列車が走る区間がある。運行日を確認して乗れれば、車とは違う速度で景色が流れる。

  4. 17:30頃

    高森の宿へ

    料理宿に入り、夕食に時間をかける。

3日目

  1. 8:30頃

    高森湧水トンネル公園

    最後にもう1か所。トンネル内は年間を通して涼しい。

  2. 11:00頃

    大観峰

    帰路の途中で外輪山の展望台へ。阿蘇五岳を一望して締める。

  3. 13:00頃

    昼食と土産

    内牧か大津で。

  4. 17:00頃

    福岡に到着

    日曜の夕方は渋滞しやすい。余裕を持って出る。

費用の目安

交通(福岡〜高森 往復・レンタカー含む)約14,000〜22,000円
宿泊(2泊・1名)約13,000〜34,000円
食事(3日分)約8,000〜14,000円
入館料・観望料など約2,000〜5,000円
合計の目安約37,000〜75,000円

※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。

立ち寄りたい場所

上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。

  1. 01上色見熊野座神社

    杉木立の中を灯籠が連なる参道が続き、苔むした石段を登る。神域の空気が濃く、天気や時間帯で表情が大きく変わる。地元の氏神であり、静かに参りたい。

    石段は約300段。歩きやすい靴で。雨後は特に滑る

  2. 02穿戸岩(うげといわ)

    神社の本殿からさらに登った先にある巨岩で、中央に大きな風穴が開いている。健磐龍命の従者が蹴破ったという伝説がある。穴の向こうに空が抜けて見える。

    本殿から片道15分ほどの登り。時間に余裕を見る

  3. 03白川水源

    南阿蘇の湧水群を代表する水源で、毎分60トンが砂を巻き上げながら湧き出す。水は持ち帰れる。周囲は木立に囲まれ、夏でも涼しい。

    容器を持参すると水を汲んで帰れる

  4. 04高森湧水トンネル公園

    鉄道トンネルの掘削中に大量出水して工事が中止された跡を公園にしたもの。トンネル内を歩け、水が流れ続けている。夏でもひんやりする。

    雨の日でも過ごせる。天候の予備として持っておく

  5. 05南阿蘇の星空

    周囲に街明かりが少なく、晴れた夜は天の川が見える。天文台では望遠鏡での観望ができ、解説付きで案内される。

    新月前後が最も濃い。宿は天文台併設が確実

泊まるなら

楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。

ペンション 根子岳 山想

ペンション 根子岳 山想

¥6,600〜/人★ 4.54 (102件)

上色見にあるペンションで、神社の参道まで歩ける距離。朝いちばんの誰もいない参道を狙うなら、この立地が効く。

空室・料金を見る
ストーンハウス INN キャメリオ

ストーンハウス INN キャメリオ

¥6,600〜/人★ 4 (69件)

上色見の全室バス・トイレ付きの宿。貸切風呂があり、家族連れや年配の方でも気兼ねなく泊まれる。

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御宿だいこんや

御宿だいこんや

¥10,500〜/人★ 4.39 (177件)

高森中心部にある全3室の離れの宿。阿蘇の眺めと食事処が付き、2泊のうち1泊を落ち着いた宿にしたいときに合う。

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くつろぎと料理の宿 RESHUKU 森のレンガ館

くつろぎと料理の宿 RESHUKU 森のレンガ館

¥16,500〜/人★ 4.8 (25件)

上色見にある1日4部屋限定の料理宿。この旅で最も評価が高く、夕食を目的に組むなら有力。

空室・料金を見る
オーベルジュ「森のアトリエ」 南阿蘇ルナ天文台

オーベルジュ「森のアトリエ」 南阿蘇ルナ天文台

¥13,800〜/人★ 4.55 (296件)

南阿蘇の天文台に併設されたオーベルジュ。星の解説付きの観望とフレンチが付き、2泊目を星空に振る配分に向く。

空室・料金を見る

季節ごとの表情

春は新緑が参道の杉と苔を鮮やかにし、南阿蘇の野焼き後の草原も広がる。夏は木立の中が涼しく、湧水と組み合わせると過ごしやすいが、夕立が多い。秋は空気が澄んで根子岳の稜線がはっきりし、星も最も見える季節。冬は霜と雪で石段が滑りやすくなるため足元に注意が要るが、参拝客が最も少なく、静けさは一年で最も深い。

持っていくもの・動き方のコツ

  • 石段は約300段。歩きやすい靴で行く
  • 地元の氏神。生活の場として静かに参る
  • 穿戸岩まで往復するなら1時間半は見る
  • 夜間の参道は照明が無い。日没前に下りる
  • 南阿蘇は公共交通が少ない。車が前提

よくある質問

Q福岡から高森までどう行きますか。
車で九州自動車道を熊本方面へ進み、そこから阿蘇方面へ抜けて約2時間30分です。公共交通の場合は熊本駅から南阿蘇鉄道方面へ向かいますが、本数が限られるためレンタカーをおすすめします。
Q上色見熊野座神社の参拝にどのくらいかかりますか。
本殿までの往復で40分ほど、穿戸岩まで足を延ばすと1時間半程度を見てください。石段が約300段あり、傾斜もあるため、時間には余裕を持たれることをおすすめします。
Q雨の日でも行けますか。
参道自体は歩けますが、苔と石段が滑りやすくなるため足元に十分ご注意ください。雨で無理な場合は高森湧水トンネル公園など屋内で過ごせる場所があるので、予備として持っておくと安心です。
Q2泊3日で阿蘇山も回れますか。
回れます。高森から阿蘇中岳の火口までは車で1時間ほどです。ただし火山ガスの状況で規制がかかることがあるため、当日の規制情報を確認してから向かってください。
Q星はいつ見えますか。
新月前後の晴れた夜が最もよく見えます。南阿蘇は周囲の明かりが少ないため、条件が合えば天の川が肉眼で確認できます。天文台併設の宿に泊まると解説付きで観望できます。

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写真:Olegushka/CC0Wikimedia Commons

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