
秩父は東京から近いのに、目当ての社が市街地と奥秩父・長瀞方面に分かれていて、移動の組み方に迷いやすい土地。三峰神社は西武秩父からさらにバスで1時間以上かかり、思いのほか1日を使う。この記事では1泊2日で無理なく回れる順番と、東京からの交通・宿泊の目安予算をまとめる。誰と行っても使える構成にしてある。
秩父は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。1泊2日で全部は回れないので、下のうち2〜3か所に絞るのが現実的。
西武秩父駅・秩父駅から徒歩圏に社と商店街が集まる。到着日の夕方と翌朝の身支度に使いやすく、食事処や土産店も歩いて回れる。
三峰神社は標高のある山の上にあり、西武秩父駅からバスで小一時間かかる。午前中の早い時間に向かうと参道の空気が澄んでいて動きやすい。
秩父鉄道で秩父市街から20〜30分ほど。宝登山神社と聖神社が近く、帰りの電車に乗る前に立ち寄れる位置関係にある。
優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。
秩父を初めて訪れる人、限られた時間で主要な社を押さえたい人向け
西武秩父線の特急に乗り秩父へ向かう。所要はおよそ1時間20分ほど。車窓の山並みを眺めながら気持ちを切り替える時間になる。
秩父着後すぐに秩父神社へ。秩父地方の総鎮守として知られる社殿を参拝し、旅の始まりに手を合わせる。
秩父神社から歩いて秩父今宮神社へ。古くから水と縁の深い社として伝わる境内をゆっくり歩く。
秩父市街の宿にチェックインし、荷を下ろして一息つく。夕方の商店街を散策するのもよい。
秩父の郷土料理を出す店で夕食。わらじかつや味噌を使った郷土の味を楽しみ、一日目を締める。
路線バスに乗り三峰神社へ移動。所要は1時間ほど。山道を上るにつれ空気が変わっていくのを感じる。
境内を歩き社殿を参拝。奥秩父の山々を望む眺望も合わせて楽しみ、山の気に触れる時間を持つ。
三峰神社周辺で昼食をとり、バスで秩父市街方面へ戻る。
秩父鉄道で長瀞へ移動し、宝登山神社を参拝。帰路の電車時刻を確認しつつ東京へ向かう。
移動を増やすより一つの場所で時間をかけたい人、静かな山の空気を味わいたい人向け
早めに東京を出発し、西武秩父線で秩父へ。午前中の空いた時間を移動に充てることで午後をゆったり使える。
秩父市街には立ち寄らず、そのまま三峰口方面へのバスに乗り継ぎ三峰神社を目指す。
境内をゆっくり歩き参拝する。杉木立に囲まれた社殿や奥秩父の山並みを、時間を気にせず眺める。
参道の奥まで足を延ばし、山の気を感じながら過ごす。人の少ない時間帯を選んで静けさを味わう。
バスで秩父市街まで戻り宿にチェックイン。市街で夕食をとり、一日の終わりをゆっくり過ごす。
前日は行けなかった秩父神社を朝のうちに参拝。人が少ない時間の境内を静かに歩く。
歩いて秩父今宮神社へ移動し参拝。水にまつわる伝承が残る境内をゆっくり見て回る。
秩父市街で昼食をとり、商店街で土産を選ぶ。二日間で感じたことを振り返る時間にする。
西武秩父線の特急に乗り東京へ戻る。午後の早い時間に帰れるので体力的な負担も少ない。
秩父の中心部だけでなく少し先まで足を延ばしたい人、御縁や金運にまつわる社に関心がある人向け
西武秩父線で秩父へ移動。所要はおよそ1時間20分ほどで、午後からゆっくり回れる時間帯に到着する。
秩父着後、まず秩父神社を参拝。境内の彫刻や社殿の造りを眺めながら旅の起点とする。
秩父今宮神社へ足を延ばし、水にまつわる伝承が残る境内を歩く。ご縁について静かに考える時間になる。
秩父市街の宿にチェックインし、荷を下ろす。夕方の商店街を歩いて土地の空気に馴染む。
市街の店をいくつか回り、秩父の郷土の味を少しずつ食べ歩く。一軒に絞らず何品か試すのも楽しい。
秩父鉄道に乗り和銅黒谷駅へ移動。日本で最初の貨幣に縁があるとされる土地の空気に触れる。
聖神社を参拝。銭神様として知られる社で、金運にまつわる由緒に思いを寄せる時間を持つ。
電車で長瀞駅へ移動。川辺の景観を眺めながら宝登山神社の参道方面へ歩く。
宝登山神社を参拝したのち、昼食を済ませて長瀞駅から東京方面への電車に乗り帰路につく。
| 往復交通(東京⇔秩父・特急利用) | 約3,000〜4,000円 |
|---|---|
| 現地交通(三峰神社バス・秩父鉄道) | 約2,500〜3,500円 |
| 宿泊(1泊2食・1名) | 約8,000〜14,000円 |
| 食事・軽食(宿の食事以外) | 約2,500〜4,000円 |
| 合計の目安 | 約17,000〜26,000円 |
※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。
上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。
秩父市街の中心に鎮座する古社。左甚五郎の彫刻が施された社殿があり、街歩きの起点にしやすい場所。夜には近くで灯りが点る通りを歩くのもよい。
到着日の夕方、宿に入る前に寄ると動きやすい
水と龍神の信仰で知られる社。境内に湧き水があり、静かに手を合わせられる雰囲気を持つ。秩父神社から徒歩で移動できる距離にある。
秩父神社とセットで午後に回るとよい
奥秩父の山中にある社で、秩父の中でも参拝に時間がかかる場所として知られる。境内からの眺めが開けていて、たどり着くまでの道のりも含めて旅の核になる。
バスの本数が少ないので午前発で向かう
長瀞にある社で、境内の落ち着いた構えが印象に残る。ロープウェイで山頂の奥宮まで行くこともできるが、時間に余裕がなければ本社の参拝だけでも十分。
2日目の午前、電車の待ち時間に寄れる
和銅開珎ゆかりの社で、銭神様として金運を願う参拝者が訪れる。小さな社だが由緒があり、長瀞方面から少し歩く道のりも含めて静かな時間になる。
宝登山神社と合わせて午前中に回る
楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。





春は三峰神社の参道沿いの緑が明るくなり、山歩きに気持ちのよい季節。夏は木々の陰が濃く、境内の涼しさが増す時期。秋は長瀞・宝登山の紅葉が見頃を迎え、参拝と紅葉狩りを一度に楽しめる。冬は三峰神社周辺で積雪や路面凍結の可能性があり、バスの運行状況を事前に確かめておきたい。
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写真:Saigen Jiro/Public domain(Wikimedia Commons)