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長野県・上高地/2泊3日

上高地 2泊3日モデルコース|朝5時に起きた人だけが見る景色

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上高地は日帰りでも行けるが、それだと最も静かな時間を必ず逃す。日中はバスで運ばれてきた人で河童橋が混み、朝霧が立つ大正池の時間帯には誰もいない。理由は単純で、マイカーが入れず始発のバスが着く頃には陽が高いから。中に泊まるか、沢渡や中の湯に前泊して始発に乗るかで景色が変わる。この記事では東京からの乗り換え手順、朝を取るための宿の選び方、2泊3日での歩き方を示す。

  • 東京発
  • 2泊3日
  • 予算の目安 ¥85,000/人
  • 朝の静けさを歩く

こんな気分の人に向く

  • 朝の静かな時間を優先したい人
  • 無理のない範囲で歩きたい人
  • 山に登らずに山を見たい人
  • 写真を撮る時間が欲しい人

エリアの全体像

上高地は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。2泊3日で全部は回れないので、下のうち3〜4か所に絞るのが現実的。

  • 01

    大正池朝霧が立つ入口

    焼岳の噴火で梓川がせき止められてできた池。立ち枯れの木が水面に並び、風のない朝は山が鏡のように映る。バス停があり、ここから河童橋まで歩いて下るのが定番の入り方。

  • 02

    河童橋・上高地バスターミナル滞在の中心

    梓川に架かる吊橋で、穂高連峰と焼岳を同時に見られる。売店と食事処が集まり、日中は最も混む。宿もこの周辺に固まっている。

  • 03

    明神池少し奥へ歩く先

    河童橋から片道約1時間の平坦な道の先にある池。穂高神社奥宮の境内にあり、拝観料が要る。人が減り、水面が澄んでいる。

  • 04

    沢渡・中の湯前泊と後泊の拠点

    マイカー規制の境界にあたる場所で、駐車場とバスの乗り換え点がある。ここに泊まれば始発のバスに確実に乗れる。温泉宿が集まる。

2泊3日のモデルコース3本

優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。

Course 1

王道コース

大正池から歩き下り、明神まで足を延ばす

初めて上高地を訪れ、主要な景色をひと通り見たい人

1日目

  1. 7:30頃

    東京を出発

    新宿から直行バスに乗るか、あずさで松本へ。バスなら乗り換えなしで上高地まで入れる。所要は4時間半前後。

  2. 12:30頃

    上高地に到着

    バスターミナルで荷物を預け、まず河童橋へ。穂高連峰と焼岳を確認し、この土地の地形を頭に入れる。

  3. 14:00頃

    梓川沿いを歩く

    河童橋から上流側へゆっくり進む。日中は人が多いが、少し歩けば急に静かになる。

  4. 16:30頃

    宿に入る

    上高地内の宿へ。日が落ちるのが早いので、暗くなる前にチェックインする。

  5. 18:30頃

    夕食と星

    食後に外へ出る。人工の明かりが少なく、晴れていれば星がよく見える。

2日目

  1. 5:00頃

    大正池へ

    暗いうちに出発する。宿から徒歩かバスで大正池へ。無風の朝なら水面に山が映り、霧が立つ。この行程の核心。

  2. 7:00頃

    田代池を経て歩き下る

    大正池から田代湿原を通って河童橋方向へ。木道が整備され、朝の光の中を1時間ほどかけて進む。

  3. 9:00頃

    朝食と休憩

    宿に戻って朝食。ここで一度休み、午後の行程に備える。

  4. 11:00頃

    明神池へ

    河童橋から梓川右岸を上流へ、片道約1時間。穂高神社奥宮で拝観料を払って池に入る。水が澄んで凍らない。

  5. 15:00頃

    左岸から戻る

    復路は左岸の林の道を選ぶ。往路と景色が変わり、同じ距離でも飽きない。

3日目

  1. 6:30頃

    最後の河童橋

    朝の光の中で橋に立つ。日中の混雑が嘘のように静かで、上高地の印象がここで決まる人は多い。

  2. 9:00頃

    宿を出る

    チェックアウトしてバスターミナルへ。土産はここでしか買えないので、必要なら先に済ませる。

  3. 10:30頃

    沢渡または平湯で温泉

    バスを降りた場所で日帰り入浴。3日歩いた後に湯に入ると、帰りの移動が格段に楽になる。

  4. 17:00頃

    東京に到着

    高速バスまたは松本経由で戻る。渋滞を見込んで余裕を持った便を選ぶ。

Course 2

歩かない2泊

移動を減らし、同じ場所の時間の変化を見る

長く歩くのが難しい人、景色をゆっくり眺めたい人

1日目

  1. 9:00頃

    東京を出発

    直行バスで上高地へ。乗り換えが無いぶん体力を使わない。

  2. 14:00頃

    到着後すぐ宿へ

    荷物を置き、宿の周辺だけを歩く。この行程では距離を稼がない。

  3. 16:00頃

    河童橋で夕方を待つ

    橋のたもとに座り、日が傾くまで山を見る。時間ごとに穂高の色が変わる。

  4. 18:00頃

    宿で夕食

    早めに休み、翌朝に備える。

2日目

  1. 5:30頃

    大正池へバスで

    歩かずにバスで大正池まで移動する。池のほとりだけを見て、無理に歩き下らない。

  2. 8:00頃

    宿に戻って朝食

    朝の一番いい時間を使い切ったら、あとは休む。

  3. 11:00頃

    梓川のほとりで過ごす

    河童橋から数百メートルの範囲で、川沿いのベンチを移りながら過ごす。上高地は歩かなくても十分に見える。

  4. 15:00頃

    売店と喫茶

    バスターミナル周辺で休憩。午後は日差しが弱まり、山の陰影が出る。

  5. 18:00頃

    夕食

    2日目も早く休む。この行程は疲れないことが目的。

3日目

  1. 7:00頃

    朝の河童橋

    3日目の朝がいちばん空いている。ここで最後の写真を撮る。

  2. 10:00頃

    上高地を出る

    バスで沢渡へ下る。

  3. 11:30頃

    温泉に入って帰る

    沢渡か乗鞍高原で入浴し、そのまま帰路へ。

  4. 17:30頃

    東京に到着

    帰りの移動に余裕を持たせた配分。

Course 3

前泊で朝を取る

外に泊まって始発で入る

上高地内の宿が取れなかった人、費用を抑えたい人

1日目

  1. 10:00頃

    東京を出発

    松本まで電車、または車で沢渡を目指す。上高地に入らないぶん出発を遅くできる。

  2. 15:00頃

    沢渡または乗鞍高原に到着

    宿に入り、温泉に浸かる。上高地内より宿代が抑えられる。

  3. 17:00頃

    周辺を歩く

    乗鞍高原なら滝や湿原が近く、上高地とは別の景色がある。

  4. 19:00頃

    翌朝の準備

    始発バスの時刻を確認し、早めに休む。

2日目

  1. 5:00頃

    始発バスで上高地へ

    沢渡から約30分。到着が早いほど大正池の霧に間に合う可能性が上がる。

  2. 6:00頃

    大正池から歩き下る

    バスを大正池で降り、田代池を経て河童橋へ。朝いちばんの時間帯を歩けるのが前泊の利点。

  3. 9:00頃

    河童橋周辺で朝食

    売店が開く時間。ここで一度休む。

  4. 11:00頃

    明神池を往復

    体力があれば奥へ。無理なら河童橋周辺で過ごしてもいい。

  5. 16:00頃

    バスで下る

    同じ宿に連泊するか、中の湯へ移る。温泉で足を休める。

3日目

  1. 8:00頃

    ゆっくり出発

    3日目は上高地に入らず、周辺で過ごす。

  2. 10:00頃

    乗鞍または松本へ

    乗鞍岳の畳平まで上がるか、松本城と市街を歩く。天候で選ぶ。

  3. 14:00頃

    昼食と土産

    松本駅周辺で済ませる。

  4. 18:00頃

    東京に到着

    あずさか高速バスで戻る。

費用の目安

交通(東京〜上高地 往復・バス乗換含む)約14,000〜22,000円
宿泊(2泊・1名)約22,000〜46,000円
食事(3日分)約8,000〜14,000円
拝観料・入浴・雑費約2,000〜4,000円
合計の目安約46,000〜86,000円

※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。

立ち寄りたい場所

上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。

  1. 01大正池の朝霧

    日の出前後、水面から霧が立ちのぼり、立ち枯れの木と穂高連峰がその上に浮かぶ。無風で放射冷却のあった朝に最もはっきり出る。

    上高地内に泊まるか、始発バスに乗らないと間に合わない

  2. 02河童橋

    梓川に架かる木製の吊橋。上流側に穂高連峰、下流側に焼岳が見え、上高地の象徴になっている。橋の下の梓川は透明度が高い。

    日中は人が多い。朝7時前と夕方は空いている

  3. 03田代池・田代湿原

    大正池から河童橋へ向かう途中にある浅い池と湿原。木道が整備され、水草と伏流水が澄んでいる。歩く人が分散するので静か。

    大正池から徒歩約30分。ここを通る道を選びたい

  4. 04明神池

    穂高神社奥宮の神域にある池。一之池と二之池があり、常に水が湧いて凍らない。周囲の木立と岩が水面に映る。

    拝観料が必要。往復2時間を見込む

  5. 05梓川沿いの遊歩道

    河童橋から明神まで、川の右岸と左岸の両方に道がある。右岸は木道が多く歩きやすく、左岸は林の中を通る。往路と復路で変えると景色が二度楽しめる。

    平坦だが片道1時間。歩きやすい靴で

泊まるなら

楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。

乗鞍高原温泉 あったか温泉宿 美鈴荘

乗鞍高原温泉 あったか温泉宿 美鈴荘

¥7,150〜/人★ 4.38 (430件)

乗鞍高原の源泉かけ流しの宿。上高地からは離れるが価格が抑えられ、白濁の湯に24時間入れる。費用を抑えて連泊したい人向け。

空室・料金を見る
渓流荘 しおり絵

渓流荘 しおり絵

¥15,400〜/人★ 4.75 (506件)

上高地の玄関口・沢渡近くの梓川沿いに建つ全8室の温泉宿。始発バスに乗りやすい位置で、朝の大正池を狙う前泊に適している。

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中の湯温泉旅館

中の湯温泉旅館

¥16,300〜/人★ 4.47 (519件)

釜トンネル手前の中の湯にある一軒宿。原生林に囲まれ、上高地への始発アクセスがよい。静けさを求める人に合う。

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星降るホテル 上高地大正池ホテル

星降るホテル 上高地大正池ホテル

¥23,100〜/人★ 4.37 (351件)

大正池のほとりに建つ唯一の宿。朝霧の時間帯に外へ出られるのはここに泊まる人だけで、この旅の目的が朝ならば最有力。

空室・料金を見る
上高地 明神池畔 旅荘 山のひだや

上高地 明神池畔 旅荘 山のひだや

¥19,250〜/人★ 4.47 (45件)

明神池の畔にあるランプの宿。バスターミナルから徒歩1時間で、荷物を持って歩く必要があるが、日没後と早朝の明神を独占できる。

空室・料金を見る

季節ごとの表情

4月下旬の開山から11月中旬の閉山までが訪問期間で、冬季は閉鎖される。新緑が水面に映る5月下旬から6月が最も色が濃い。7月から8月は花が咲くが人も最多になる。9月下旬から10月中旬は紅葉と朝霧が重なり、放射冷却で霧が立つ確率が最も高い季節。朝は夏でも10度前後まで下がるため、防寒着は通年で必要になる。

持っていくもの・動き方のコツ

  • マイカーは入れない。沢渡か平湯でバスに乗り換える
  • 朝霧を狙うなら中に泊まるか、始発バスに乗る
  • 夏でも朝は10度前後。上に羽織るものを必ず持つ
  • ATMとコンビニが無い。現金を用意しておく
  • 11月中旬から4月下旬は閉山。訪問期間を先に確認する

よくある質問

Qマイカーで行けないと聞きましたが、どう行けばいいですか。
沢渡(さわんど)または平湯の駐車場に車を停め、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。電車の場合は松本駅から松本電鉄で新島々へ行き、そこからバスに乗ります。新宿からの直行バスもあり、乗り換えが不要で楽です。
Q朝霧を見るにはどうすればいいですか。
上高地の中に宿を取るのが最も確実です。日帰りや外からの始発バスでは、大正池に着く頃には霧が消えていることが多いためです。放射冷却のあった無風の朝に出やすいので、前日の天気予報を確認してください。
Qどのくらい歩きますか。
大正池から河童橋までが約1時間、河童橋から明神池までが片道約1時間です。いずれも平坦な道で登山ではありませんが、合計すると1日で10km近くになります。歩きやすい靴でお越しください。
Q2泊3日は長すぎませんか。
日中の混雑を避けて朝と夕方に歩くという使い方をすると、2泊がちょうどよくなります。中日に明神池まで往復し、初日と最終日を大正池と河童橋にあてる配分が無理がありません。
Q雨のときはどうすればいいですか。
梓川沿いの遊歩道は雨でも歩けますが、山は見えません。沢渡や中の湯、乗鞍高原の温泉に移動して過ごすのが現実的です。上高地は天候が変わりやすいので、雨具は必ず持参してください。

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