
有馬温泉は大阪から近い分、日帰りで済ませてしまう人も多いが、金泉と銀泉を両方楽しみ、坂の多い温泉街をゆっくり歩くなら1泊が向いている。見どころが湯本坂周辺に集まっているようで、実際は外湯・カフェ・寺社が坂の上下に散らばっていて、歩く順番を決めておかないと同じ道を何度も往復することになる。この記事では大阪発の女子旅を前提に、荷物を早めに宿へ置く動き方と、大浴場やパウダースペースに余裕のある宿の選び方をまとめた。
有馬温泉は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。1泊2日で全部は回れないので、下のうち2〜3か所に絞るのが現実的。
土産物店や射的、炭酸せんべいの店が並ぶ坂道。宿へ向かう前後の食べ歩きと買い物はここに集約すると効率がいい。
宿の内湯とは別に、日帰り入浴施設で泉質を比べられる区域。荷物を宿に置いた後、身軽な状態で立ち寄るのが向く。
川沿いの遊歩道と橋が続き、少し離れると人が減って会話がしやすくなる。写真を撮るなら光の入る午前が向く。
坂の上に位置する寺社や博物館。歩く距離は増えるが、温泉街の喧騒から離れて古湯の歴史に触れられる。
優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。
初めて有馬を訪れる女子旅グループに。定番の場所を一泊二日で無理なく押さえたい人向け
阪急電車と神戸電鉄を乗り継いで有馬温泉へ向かう。温泉街は坂道が多いので歩きやすい靴を選び、荷物は宿に預けられるよう軽めにまとめておくと身軽に過ごせる。
到着後はまず湯本坂を歩く。石段沿いに土産物店や甘味処が並び、間口の小さな店が多いので三人でも気軽に立ち止まって話せる。気になった店には迷わず入る。
金の湯に立ち寄り、茶褐色の金泉に足だけ浸かる。手軽に利用できる外湯で、坂道を歩いた足を休めながら三人でひと息つくのにちょうどよい時間になる。
ねね橋を渡って有馬川沿いの遊歩道を歩く。夕方は灯りが点り始め、朱色の橋とせせらぎが重なる景色になるので、この時間帯に歩くと記憶に残りやすい。
宿に入り、まず大浴場で一日の汗を流す。パウダースペースで身支度を整えたら浴衣で夕食へ。三人でも余裕のある部屋なら荷物を広げても狭さを感じない。
朝は宿の大浴場から一日を始める。人が少ない時間なので湯船を広く使え、前夜とは違う静かな湯を味わえる。湯上がりは部屋でお茶を飲みながらのんびり支度する。
湯本坂の先にある有馬玩具博物館へ足を延ばす。世界各国の木のおもちゃが並び、童心に返って見て回るうち時間を忘れる。歩き疲れたら館内で一度座って休める。
再び湯本坂に戻り、炭酸せんべいなどの土産を選ぶ。小さな店が続くので気になった店に自由に入れる。荷物が増えたら一度まとめておくと帰りが身軽になる。
神戸電鉄と阪急を乗り継いで大阪へ戻る。一泊二日でゆとりを持てた分、帰りの車内でも土産の袋を見せ合いながら旅の余韻をゆっくり話せる。
歩き回るより宿でゆっくり話したい人に。大浴場を何度も使いたい女子旅向け
阪急電車と神戸電鉄を乗り継いで有馬温泉へ。今日は宿で過ごす時間を長く取る予定なので、履き替えのサンダルは持たず、歩きやすい一足だけで十分。
到着したら早めに宿へ入り、荷物を部屋に置いて身軽になる。三人で泊まれる広さの部屋なら、買った土産を広げても手狭にならず会話に集中できる。
宿から近い金の湯にだけ立ち寄り、金泉に足を浸す。外湯めぐりは最小限にして、体を歩かせすぎず宿の湯に体力を残しておくのがこの日の狙い。
宿に戻り大浴場でゆっくり湯につかる。パウダースペースが整っている宿なら三人並んで身支度でき、湯上がりの肌の話で自然と会話が弾む。
浴衣のまま夕食をとり、部屋に戻って三人でお茶を飲みながら話す。外に出ない分、荷物を出し入れする手間もなく、夜までゆったり過ごせる。
朝食前にもう一度大浴場へ。連泊のように何度も湯に入れるのがこの行程の狙いで、前夜と朝の湯の違いを三人で言い合いながら味わう。
チェックアウト後は湯本坂の甘味処で一休み。歩く距離は短めにして、席のある店を選べば荷物を置いて座ったまま話し込める。
有馬川親水公園まで少し歩き、川沿いのベンチで最後の時間を過ごす。歩き疲れが出やすい頃合いなので無理に長く歩かない。
神戸電鉄と阪急を乗り継いで大阪へ。宿で過ごした時間が長かった分、体力を残したまま帰路につけるのがこの行程の利点になる。
定番の外湯だけでは物足りない人に。少し歩いても構わない女子旅グループ向け
阪急電車と神戸電鉄を乗り継いで有馬温泉へ。今日はいつもより歩く距離が長くなるので、履き慣れた靴を選び、荷物は宿に預けて身軽に出発する。
到着後はまず炭酸泉源公園へ足を延ばす。湯本坂からは少し離れているが、温泉街の奥まで歩くことで有馬の水の成り立ちに触れられる。
来た道を戻りながら湯本坂を歩く。石段沿いの店をのぞきながら、少し歩いた分だけ座って休める甘味処を選ぶと足への負担が減る。
金の湯に立ち寄り、金泉に足を浸けて一日の歩き疲れを流す。歩数が多かった日ほど、この足湯のありがたみを三人で実感できる。
宿に入り大浴場で体を伸ばしてから夕食へ。歩いた分よく眠れるはずなので、部屋の広さを確認しつつ三人でゆったり過ごす。
朝は宿の大浴場でゆっくり湯につかり、前日の歩き疲れを整える。ここでしっかり体を伸ばしておくと午前の散策が楽になる。
少し足を延ばして温泉寺のある方向へ歩く。坂の多い道になるので歩きやすい靴を選び、荷物は最小限にして身軽に向かう。
下ってくる途中で有馬玩具博物館に寄る。歩いた後だけに館内で座って休める展示室のありがたみが増し、三人でゆっくり見て回れる。
最後にねね橋と有馬川親水公園を歩き、神戸電鉄と阪急を乗り継いで大阪へ戻る。よく歩いた一泊二日になり、帰りの車内で自然と話が弾む。
| 往復交通(大阪⇔有馬温泉) | 約2,800〜3,000円 |
|---|---|
| 宿泊(1泊2食・1名) | 約15,000〜22,000円 |
| 外湯・入浴施設 | 約650〜800円 |
| 食べ歩き・カフェ・お土産 | 約3,000〜5,000円 |
| 合計の目安 | 約22,000〜31,000円 |
※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。
上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。
温泉街の中心を貫く緩やかな坂道。土産物店や射的場、飲食店が軒を連ね、有馬らしい雰囲気が一番濃く出ている通り。歩きながらの寄り道がしやすい造り。
石畳で滑りやすいので底の柔らかい靴が向く
含鉄泉の赤茶色い外湯として知られる日帰り入浴施設。宿の内湯とは違う泉質を体験できるため、湯めぐりの一つとして立ち寄る人が多い。
タオル忘れずに、朝一番か夕方前が空いている
太閣秀吉の妻ねねの像が立つ橋と、その下に続く川沿いの遊歩道。川音を聞きながら座れる場所があり、休憩がてらの会話に向く。
橋の周りは午前が人少なく写真も撮りやすい
世界中のからくり玩具や木製おもちゃを集めた館内で、大人も懐かしさを覚える展示が多い。坂の上に位置し、散策の合間の休憩先にもなる。
雨の日の予備プランとして覚えておくと便利
有馬の名物である炭酸泉が湧く場所で、実際に水を口にできる小さな公園。炭酸せんべいの由来にもなった湧水を見られる、古湯らしい一角。
公園自体は小さいので通りがけに寄る程度でよい
楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。3名で泊まれるかは客室タイプによって違う。人数を入れて空室を確認してほしい。





春は温泉寺周辺の山肌に淡い緑が差し、坂道歩きが心地よくなる時期。夏は山あいの涼しさが街全体に残り、川沿いの遊歩道が涼を取る場所になる。秋は落葉山を含む周囲の山が色づき、外湯の窓から紅葉を望める宿も出てくる。冬は湯気の立つ通りに雪がちらつくこともあり、金泉の湯温がいつもより染みる季節になる。どの季節も坂の多さは変わらないため、履物の選び方が年間を通して重要になる。
Your own trip
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写真:663highland/CC BY 2.5(Wikimedia Commons)