
箱根は見どころが箱根湯本・強羅・仙石原・芦ノ湖と広く分かれ、欲張ると移動だけで子どもが疲れてしまう。この記事では立ち寄り先を絞り、昼寝や休憩の時間を織り込んだ1泊2日の行程を組む。宿は貸切風呂や和室、子ども向け食事の有無を軸に選ぶ。東京からの往復交通費と宿泊費を含めた予算感も示す。
箱根は、行き先を決めるより先に「どこが何の役割か」を掴んだほうが早い。1泊2日で全部は回れないので、下のうち2〜3か所に絞るのが現実的。
箱根の玄関口。温泉街の通りに土産物店や食事処が並び、駅から宿まで徒歩で移動できる宿が多い。子連れなら移動距離の短さが何より助かる。
美術館の庭園を歩いたり温泉テーマパークで水遊びしたりできる一帯。湯本から登山鉄道やバスで移動するため、行きか帰りのどちらか一方に絞ると余裕が出る。
遊覧船や湖畔の散策ができる。湯本からは距離があるため、2日目の帰路に少しだけ寄る程度にとどめると子どもが飽きずに過ごせる。
優先するものを変えた3本。そのまま使っても、いいところだけ抜き出して組み替えてもいい。時刻はすべて目安。
箱根が初めての家族。移動と観光のバランスを取りたい人向け
新宿または東京駅から特急で箱根湯本駅へ向かう。乗り換えが少ない経路を選ぶと子どもの負担も軽い。到着まで1時間半ほど。
箱根湯本エリアの宿へ荷物を預け、部屋で一息つく。移動疲れが出やすい時間なので、ここで昼寝の時間を挟んでもよい。
箱根湯本の温泉街の通りを歩き、湯けむりの雰囲気を味わう。ぐずったときは宿にすぐ戻れる距離感も安心材料。
和室でゆっくり夕食をとり、貸切風呂の有無を確認して温泉に入る。1泊2食付きで大人1名2万円台後半からが目安。
バスやロープウェイで大涌谷へ。噴煙が上がる景色を短時間で見て回る。風が強い日は上着を一枚多く持つと安心。
大涌谷から移動し、芦ノ湖の湖畔で景色を眺める。長居はせず、子どもの様子を見ながら30分ほどで切り上げる。
湖畔や湯本方面で昼食をとり、午後の移動に備える。子ども向けの食事があるか事前に確認しておくと安心。
箱根湯本駅から特急で東京方面へ戻る。往復の交通費は大人1名4千円前後が目安。眠くなる時間帯なので車内は休息にあてる。
移動そのものを減らしたい家族。昼寝や休憩を確保したい人向け
午前中の特急で箱根湯本へ向かう。空いている時間帯を選ぶと座席も確保しやすく、子どもも過ごしやすい。
到着後、駅からすぐの温泉街の通りで軽く昼食をとる。長時間歩かず、宿へ向かう前の腹ごしらえ程度にとどめる。
箱根湯本エリアの宿へ早めに入り、午睡の時間をしっかり取る。和室なら子どもがそのまま横になれるのも利点。
貸切風呂がある宿なら家族だけの時間で温泉を楽しむ。大浴場への子連れ入浴可否は宿ごとに異なるため事前確認が要る。
子ども向けメニューの用意がある宿を選び、部屋または個室に近い環境で夕食をとる。1泊2食付き大人1名2万円台が目安。
チェックアウトぎりぎりまで部屋で過ごし、荷造りも急がず進める。連泊のような感覚で最終日を迎える。
箱根湯本の温泉街の通りで土産を選ぶ。歩く範囲を駅周辺に絞り、子どもが飽きる前に切り上げる。
昼過ぎの特急で東京方面へ戻る。交通費は往復で大人1名4千円前後、宿泊費と合わせても予算内に収めやすい組み立て。
宿でじっとしているより体を動かしたい子ども連れの家族向け
箱根湯本まで特急、そこから登山電車やバスで強羅・仙石原エリアへ向かう。乗り継ぎは1回程度で済む経路を選ぶ。
屋外の展示が中心で歩き回れる彫刻の森美術館へ。芝生の広場もあり、子どもが体を動かしながら楽しめる。
強羅方面から箱根湯本エリアに戻り、宿にチェックイン。遊んだ後は温泉で体を休める流れをつくる。
和室で夕食をとり、貸切風呂があれば利用する。1泊2食付きで大人1名2万円台半ばからが目安。
強羅・仙石原エリアの箱根小涌園ユネッサンへ移動し、水着で遊べる屋内外のプールで過ごす。天候に左右されにくいのも利点。
ユネッサン内で昼食をとり、着替えや休憩も済ませてから移動する。子どもの疲れ具合を見て滞在時間を調整する。
箱根湯本駅から特急で東京方面へ戻る。往復交通費と施設利用を合わせても大人1名の総額は予算内に収まりやすい。
| 往復交通費(東京—箱根湯本、特急利用) | 約4,000〜5,000円 |
|---|---|
| 宿泊(1泊2食・大人1名) | 約10,000〜20,000円 |
| 昼食・食べ歩き(1日目・2日目分) | 約3,000〜4,000円 |
| 施設入場料・ロープウェイ等(大人1名分) | 約2,000〜3,000円 |
| 合計の目安(大人1名) | 約20,000〜32,000円 |
※1名あたりの概算。時期・人数・宿のプランによって変わる。子ども料金は宿ごとに設定が違うため、予約時に確認してほしい。
上の行程に出てくる場所を、もう少し詳しく。
駅から宿へ向かう道沿いに土産物店や饅頭・こんにゃくなどの食べ歩き店が並ぶ通り。宿に入る前や翌朝の帰り際に短時間歩くだけでも旅情が感じられる。
チェックイン前の時間つぶしにちょうどいい
屋外に彫刻作品が点在する美術館で、子どもが芝生の上を走り回れる広さがある。ベビーカーでも移動しやすい園内で、屋内展示や休憩できる建物もある。
午前中、涼しい時間帯に行くと過ごしやすい
水着で入れる屋内外の温泉テーマパーク。子ども向けのプールのような浴槽もあり、家族連れで水遊びを兼ねて温泉気分を味わえる場所として知られる。
1日目午後か2日目午前、どちらか一方に絞る
火山活動による噴煙地で、ロープウェイでアクセスできる展望スポット。名物の黒たまごを売る売店があり、天気がよければ遠くの山並みも見える。
風の強い日や小さな子には短時間の滞在が向く
遊覧船が行き交う湖畔で、桟橋近くを少し歩くだけでも開放感がある。ベンチも多く、移動の合間に子どもを少し歩かせて気分を切り替えるのに使える。
帰路の途中に30分程度立ち寄る程度がよい
楽天トラベルに掲載されている実在の宿から選んでいる。料金・空室は各宿のページで確認できる。子ども料金・添い寝の扱い・食事の有無は宿ごとに違う。人数と年齢を入れて確認してほしい。





春は桜が宿の周辺や登山鉄道沿いを彩り、車窓からの眺めも楽しめる。夏は新緑が濃く、ユネッサンなど水遊びのできる場所が過ごしやすい季節になる。秋は紅葉が強羅や仙石原あたりで見頃を迎え、屋外の立ち寄り先が一段と映える。冬は空気が澄んで大涌谷からの眺望が良くなる一方、路面の凍結など足元への注意が必要になる。
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写真:Daderot/CC0(Wikimedia Commons)